先日、日本クラシック音楽コンクール本選の審査をしてきました。
毎年、予選・本選と審査をさせていただいていますが、
年々レベルが上がっていて、こちらも身が引き締まる思いです。
特に小学生のレベルの高さは素晴らしいです。
あんなに小さな楽器、身体でパガニーニやヴィエニャフスキを弾きこなしています。
先生として、どんな指導をしているのだろう、と思うと同時に、
母親として、家でどんな練習をさせているのだろう・・・という気持ちです。
どんなに素晴らしい指導があったとしても、それを自宅で復習しなければ、なかなか上達はしません。
でも子どもは、その復習の習慣がなかったり、方法が自分では分からないものです。
それを手助けできるのは、自宅では親御さんとなります。
自分が母親になってみて、その環境を整えてあげれることの難しさがよく分かりました。
鈴木メソッドの創設者、鈴木鎮一も言っています。
より良い環境、より多くの訓練でどの子も育つ。
訓練に耐えられる集中力や根気力が子どもにも必要ですが、
それを一緒に行う親の根気強さも大切ですね・・・
また、今年は小学生のレベルに驚くとともに、
大学生にはもっと頑張ってほしいな、という気持ちで採点しました。
大学生はすでに、プロとして(お金をいただいて)演奏している人もいるでしょうし、
数年後の卒業後には、そういう道に進むことになるでしょう。
現場では一戦一戦が勝負で、現場でしか学べない空気感や緊張感があります。
私も卒業後、そういう現場でたくさん鍛えられました。そしてまだまだ勉強途中ではありますが・・・
でも時間がたっぷりある学生時代だからこそ、しっかり身につけておくべき基礎はあるはずです。
講評では厳しいことも書いたかもしれませんが、期待の裏返しだと思って、ぜひ頑張ってください。
また、今年は小学生の生徒さんが全国大会に進むことができました!
とても頑張り屋さんで、弱音を一切吐かない子です。
コンクール初挑戦にして、全国への切符を手に入れました。
音楽家としての第一歩です。ぜひこれから2ヶ月間、精一杯頑張ってほしいです!
ご一緒した審査員の先生方やスタッフの方にもご心配いただき、
審査の時に私を目にした方もいらっしゃるかと思いますが、
現在私は、大きなお腹をかかえた臨月の妊婦です。
長時間の審査も無事に終え、この連休ではオケの本番を終えたので、しばらく産休に入ります。
産休前の最後のオケのお仕事では、ピアニストの小菅優さんのコンチェルトがありました。
小菅さんのピアノ、あんなにも自由自在に音色を変化させて、
一つの楽器から出てくるとは思えないほどでした。
小菅さんの音楽に引きずり込まれ、素晴らしい時間を過ごすことができました。
良い気分で産休に入れそうです。
でも自宅レッスンは予定日前日まで続けるつもりですよ〜
お腹が張ってきたり、足がつったり、妊婦特有の症状が多々出るようになってきて、
いよいよ出産に近づいている感じですが、
二人目なので気持ちには余裕がありますね。
赤ちゃんを迎える準備も進めなくては!