暑い8月が終わり、最近は雨雨雨の毎日ですね。
毎年この季節は、暑い夏がちょっと恋しくなります。
でも果物や食べ物がとっても美味しい季節!何をするにも気持ちが良い季節になりました。
夏の終わりにはどっとイベントがありました。
まとめてご報告です。
あるオケで、練習のお付き合いでコンチェルトのソロを弾かせていただきました。

曲は大好きなモーツァルト。
モーツァルトって弾けば弾くほど奥が深いです。そして楽しいです。
オーケストラと一緒だと、いろいろな楽器の音色が重なりあって、イメージがどんどん鮮やかになってきます。
そして毎年恒例になってきている作曲試演会。
作曲を学んでいる学生さんたちの曲を弦楽四重奏で演奏しました。
一緒に演奏してくれたのは、学芸大の生徒さんたち。

ただ演奏するだけでなく、演奏家の視点から曲について意見を言いながら進めていきます。
無理な音型や無謀な奏法は、ちゃんと作曲の先生の目を通しているのでないのですが、
「チェロの音を1オクターブ下げたら全体が深まるんじゃない?」とか
「ピチカートで弾いたらいいんじゃない?」とか
「この書き方では、こういう演奏になってしますよ。」とか
色々言い合ってきました。
私たちにとっても改めて曲をつくる過程の難しさや譜面で伝える難しさを知ることができましたし、
作曲の皆さんにとっても有意義な時間を過ごしてもらえたようで、良かったです。
新曲というのは既成のものがないので、自分のイメージを色々な方向に膨らますことができるのがいいですね。
そして、私が学生の時に参加したアジアユースオーケストラ。
去年指導をしていた学生が今年、参加していたこともあって、ツアー最終公演の東京公演ではお手伝いを兼ねて聴きに行ってきました。
今年は創立25周年を迎え、お盆の頃にOB、OGも参加するAlmniオーケストラが香港で開催されました。
私は香港には仕事などで行くことができなかったのですが、参加最中のマレーシアや香港の友達から、
「チヅル、なんで香港いないの〜?」とメッセージが来ていて、行きたかったな〜と、とっても残念に思いました。
30周年の時には絶対に行きたいな!

東京公演では、ソリストが世界的なチェリスト、Steven Isserlisのハイドンコンチェルトでした。
イッサーリスのチェロを生で聴いたのは初めてでしたが、なんて艶やかで柔らかい音色!
うっとりとする時間でした。そしてこんなチェリストと1ヶ月半もずっと一緒にいられたメンバーが羨ましい!
その後の第九では、イッサーリスも飛び入りでオケに混じって演奏していました。
後からの情報だとイッサーリスの息子さんも飛び入りで参加していたとか。
イッサーリスがオケの席に入ってきた時の、メンバーの雄叫び。とっても嬉しかったんですね。
そして公演が終わってからの指揮者であり創設者パンチャスのお話。
「今年の私たちの夢の公演は終わりました。このメンバーで演奏することはもうありません。」
そうなんです。私も数年前このオケに参加したとき最終公演では、
この夢のような時間はもうないと、
1ヶ月半かけて仲良くなったメンバーと会うことはもうないと、
涙であふれました。
私にとっては海外の友達とこんなに仲良くなれる機会は初めてで、
夜な夜な部屋で冗談言って笑いあったことも、
価値観の違いから喧嘩したことも、
見知らぬ中国の土地で道に迷って怖い思いをしたことも、
あんなにも濃い時間を過ごしたことは、後にも先にもなく、本当にいい経験でした。
若さが取り戻せるなら、アジアユースオーケストラにまた参加したいです。
もうユースという年齢ではないので・・・^^;