大学生の頃に師事していた先生が今年定年退職を迎えられ、
そのお祝いのパーティに出席してきました。
先生は二十数年間、大学にお勤めされていて、
私の大先輩から現役の大学生まで、たくさんの門下生が集まりました。
私も大学に勤めるようになって数年、色々な学生たちを見てきましたが、
良いところも悪いところも、自分の学生時代と重ねて、
「私もあんな風に先生の目に映っていたのかなぁ」と、反省を感じることもありました。
きっと、先生にとって私も、当時は無知で生意気な学生だったことでしょう。
でもいつも、ニコニコと接してくださり、
先生の温かさを、自分がその立場になってみて気がつきました。
自分も数十年後、定年を迎えるころは何をしているかは分かりませんが、
生徒たちに慕ってもらえるような先生になっていたいものです。
息子も参加してきました。
先生の前で最近言えるようになった「きゅうり」を連発し、
先生に「おーい、きゅうり〜」と呼ばれていました(笑)
恩師に関してもう一つ。
昨年、演奏会に行った喜多方にある小学校では、校長先生が私の中学時代の学年主任の先生でした。
3年間、社会を習っていて、先生の奥様には2年間音楽を習っていました。
当時の思い出など話している時に、私が卒業時にクラス合唱で伴奏した「旅立ちの日に」がいまだに忘れられない、と言ってくださいました。
卒業を目の前に、高校生活に対する希望、期待をもち、
楽しかった中学生活を懐かしみ、仲間たちとお別れしたくない気持ちなど、
さまざまな感情をのせて演奏したことを覚えています。
私自身もとても思い出に残っているクラス合唱のピアノ伴奏だったために、
先生が10年以上経った今でも覚えていてくださっていることには、とても嬉しかったです。
演奏家としての原点に帰る気分です。
先生が、現在の勤務先の学校新聞での一コマに、そのエピソードを載せてくださいました。
学校新聞はWeb上にあげられていました。
これからも人々の心に残るような演奏をしたいです。