作曲家の卵たちの曲をカルテットで演奏してきました。
今回の試みは、作曲を勉強中の学生さんや卒業生が書いた曲を実際に音にし、
演奏家からみた曲の仕上がりを、意見し合うというものでした。
「ここが弾きづらい」とか、
「こう書いたら、こう弾くよ」とか、
「この書き方だと、どう弾いていいのか分からないよ」とか、
感じた事を率直に言ってきました。
作曲家のみなさんも、普段疑問に思っている事をどんどんぶつけてきて、
作曲の先生までも熱が入って、
「もし、この場合だったらどう弾く?」とか
「どっちの方が弾きやすい?」など、違うパターンも演奏したりして、
とても充実した時間になりました。
作曲家の皆さんの疑問が解決できるお手伝いが出来たようで、良かったです。
私は作曲家ではないので語弊があるかもしれませんが、
すべてのイメージを、楽譜におこすことは難しいと思います。
そして、その楽譜だけが演奏家の手元にきたとき、
作曲家がイメージしていることをすべて読み取り、音にすることも難しい。
ですから、実際に作曲家と顔をあわせて、曲を作り上げていくという過程はとても重要なのです。
「ここ、弾きづらいよー、ムリムリ。」で終わりそうなパッセージも、
そこに込めた想いを知り、その人となりを知る事が出来ると、
「よし、やってやるぞ!」と
その想いに誠実に応えてあげようと、音にするのに気合いが入るものです。
その人を知るのはとても大事なこと。
それは音楽に限った事ではないと思います。
一緒に演奏してくれたのは、学芸の学生さんと卒業生です。
ありがとう!
作曲家のみなさんと。打ち上げも楽しかったです。
打ち上げも、その人を知る、大事な場ですね。